大橋 実央(オオハシ ミオ)選手からのメッセージ
私は障害馬術選手の大橋実央です。私は12歳のころから馬術をはじめました。また大学卒業後約3年半ドイツにあるオリンピック選手が活動する厩舎を拠点にし障害馬術、主にグルームについて勉強していました。そして今年の4月から乗馬クラブで働きながら、馬術の良さ、グルームの重要さを発信していきたいと考えながらお客さん、オーナーさんたちの大事な馬たちのお世話し働いています。
グルームとは、人間で例えると子守りのようなもので言葉の発せない馬たちの状態把握をし健康維持や競技へのパフォーマンス向上、試合のサポートする人のことを言います。
なぜ私がグルームにこだわるかというと私が高校生の時にパートナーだった馬が、試合の当日の体調不良(疝痛)により死んでしまいすごく悲しい思いをしたことがきっかけでした。もちろん動物を相手にしている競技なため常に死と隣り合わせではありますが、その中でも私たちのために頑張ってくれている馬たちも健康で常に状態のいい管理をしてあげたいなと思ったからです。
まず日本の乗馬クラブでは人手不足にも関わらずお客さんに乗ることを楽しんでもらい試合で結果を出してもらうために、ほとんどのスタッフの方が馬の世話よりもお客さんの接客を重視しているかたちとなっています。そのため、馬たちの健康管理が最低限となってしまうことが多いです。そこで、馬に関わる1人1人が知識をつけることにより私たちのために頑張ってくれている馬たちの負担が減ると私は思っています。
もし馬のオーナーになるのであれば、パートナー、または家族となるのでより一層大事にしてあげたいと思う方が多いでしょう。馬術の本場であるヨーロッパでは馬が身近な生き物なのでグルームという仕事にも需要がありたくさんの馬たちが幸せに暮らせています。
先程伝えたようにヨーロッパでは需要がありますが、日本ではグルームに需要があまりないため試合にでていかないと信頼を得ることが難しいです。ですが、馬の預託代、装蹄代、獣医代、そして試合のエントリー代と凄い予算がかかります。そこで応援していただける方に、サポートしていただけたらなと思っています。
環境が全く違いますが、ドイツを拠点にオランダ、ベルギー、イタリア、ポルトガル、スペインに出張に行きどんな環境でも馬が対応できるように考えていたので日本でもどうにかして伝えられないかと思い日本に帰国し活動を再開しました。
お客さんのレッスンや競技のため頑張っている馬たちのために馬を正しく管理、安全に接する方が増えることを私は願っています。そして、どんなかたちでもいいので馬術に興味を持ってもらえるように発信して行きたいです!馬を自馬として持つ持たない関係なく1回のレッスンであっても必ずパートナーとなってくれる馬たちにのためにもグルームのことを日本の方たちにも知ってもらい素敵な役割ということを伝えたいです!ぜひよろしくお願いします!!!